今回は、集客が少ないというビジネスを行う上で一番多きな悩みをを解消するために、有料のものから無料のものまで幅広く集客のアイデアを紹介しています。

有料で行う集客方法には何がある?

集客方法には有料のものと無料のものがあります。まず有料の方法からご紹介します。

リスティング広告

リスティング広告とは、GoogleやYahooなどで検索したキーワードに関連したサイトの広告文を、検索結果とは別の場所に表示させる検索連動型広告です。料金は、表示され、なおかつユーザーがそれをクリックして自社のネットショップに誘導できた時に初めて発生するので、コストの無駄がない広告方法だと言えます。ただし、広告料金は入札制で「美白」「SUV」「AGA」など多くのネットショップが購入したいと思う、いわゆる「ビッグワード」の場合はかなり高額になります。コストを抑えるためには競合が少ない「スモールワード」や、「美白 化粧品 50代」のようにいくつかのワードを組み合わせて購入する必要があります。

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告とは、いわゆる特定のサイトの広告エリアに表示されるバナー広告やテキスト広告です。言ってみれば自店舗の看板をほかの店の店先に掲げてもらうようなものです。ポイントは自社のネットショップのターゲットの嗜好、性別、年齢層などに合わせたサイトを選んで掲載することです。料金は基本的に掲載期間に応じて設定されます。

リマーケティング広告

リマーケティング広告とは、過去に自社のネットショップを訪問したユーザーがほかのサイトを見ている時に、自分のサイトの広告を表示させる方法です。さらに手が込んだリマーケティング広告の場合は、ほかのサイトであるキーワードで検索した場合、そのキーワードがこちらのネットショップに関係したワードである場合に限って、表示させます。単純なディスプレイ広告より、潜在ニーズがあるので効果の高い方法です。料金は表示回数によって課金されます。

SNS広告

SNS広告とはFacebook、Twitter、インスタグラムなどのSNSを使っているユーザーのタイムラインなどに自社の広告を配信する方法です。現在のネットユーザーはパソコンよりもスマートフォンを使っている割合が圧倒的に高く、なおかつSNSの利用率も高いため、SNS広告を配信すれば多くのユーザーにリーチできます。またSNS登録時にユーザーが入力した年齢、性別、居住地などの属性によって、配信先を選ぶことも可能です。

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告とは、アフィリエイターといわれる第3者のサイトに自社のネットショップへのリンクを貼ってもらう方法です。ただし単純にリンクを貼るだけではディスプレイ広告と変わりません。アフィリエイト広告の場合は相手のサイトの記事に、こちらのネットショップに掲載している商品やサービスを記事として紹介してもらい、自然な形でこちらに誘導できるということが特徴です。料金は、1ユーザー誘導につき課金される方式と、ユーザーがこちらのネットショップに来てなおかつ商品を購入した段階で課金される方式があります。

無料でできる集客方法とは

では無料でできる集客方法には何があるのでしょうか。

Webサイト

ネット上の集客の拠点として重要な位置づけをもち、検索エンジンの上位表示が、リンク主義からコンテンツ主義にシフトしたことで、webサイトの価値が再認識されています。

ランディングページ

ランディングページとは、広告からアクセスしてきたターゲットに1ページで購入(アクション)を促すページのことです。
ただ、作りこまれたものが多いので、ページは長くなりがちです。

ブログ

アメブロに代表される無料ブログは、気軽に取り組める集客方法の1つです。運営者のドメインを間借りできるので、独自ドメインのブログより集客力はアップしますが、ネット上の無料サービスには、常にリスクが伴います。
まずコンテンツが自己資産になりません。会員が増えると有料に移行する場合もあるでしょうし、運営者の一存で規約が改定されたり、仮にアカウントが凍結されるようなことが起これば、全て水の泡になります。

プッシュ通知

プッシュ通知とはこちらのネットショップのアプリをダウンロードしているスマートフォンユーザーの画面に、広告をポップアップさせる方法です。使い方は多様でキャンペーンの告知を流したり、クーポンを配信したり、という方法が一般的です。

プッシュ通知のメリット

プッシュ通知が最近注目されているのは、そもそもスマートフォンユーザーが爆発的に増えており、開封率が非常に高いからです。通常のメールなどで開封して内容まで読んでもらうには相当の工夫が必要ですが、プッシュ通知の場合は多くの人が通知をタップして内容を読んでくれます。

プッシュ通知を行う上での注意点

ただしプッシュ通知はもろ刃の剣の部分があります。それはあまりに頻繁にプッシュ通知を配信すると。ユーザーがうっとうしくなりアプリそのものをアンインストールしてしまう可能性があることです。

メールマーケティング

またメールによる集客方法もあります。

ステップメール

1つは商品やサービス購入をゴールとした場合の、現在のユーザーのいるステージに合わせた内容を送る方法です。たとえば、化粧品のサンプルを請求したユーザーには、サンプルの使用感を聞き、本商品購入時のメリットを伝えて、本格購入に誘導することなどです。ユーザーは商品やサービスを購入するまでのステップ、つまり階段を上がってきますから、そのステップに合わせて送るメールをステップメールというのです。

ターゲティングメール

ターゲティングメールはセグメントメールともよばれます。自社のネットショップにデータがあるユーザーを年齢、性別、居住地域、職業、過去の購入商品などの情報によって分類し、それぞれの分類のユーザーが最も欲している情報を発信し、購入まで誘導する方法です。たとえば男性50代のユーザーには加齢臭対策のデオドラントスプレーの情報を発信するなどです。

この分類されたユーザーの現在いるステージに合わせてメールの内容を変える、ステップメールとターゲティングメールを組み合わせた方法もあります。

休眠発掘メール

休眠発掘メールとは、一定期間購入がないユーザーに対して再購入を促すメールです。少なくとも1回は自社のネットショップの商品、サービスに興味を持ち、購入やサンプル請求などの何らかのアクションを起こしたユーザーなので、アプローチの仕方によっては、新規客を集客して販売する方法よりも効率的です。

SNSマーケティング

自社アカウントのSNSを活用して、集客する方法をSNSマーケティングといいます。
SNSマーケティングはその性質を活用して自社の情報を多くのユーザーに発信し、集客や売上につなげます。

SNSマーケティングの基本的な方法

SNSマーケティングの中で自社のネットショップに集客できるための基本的な方法は、いくつかあります。

1つは新製品情報、キャンペーン情報、クーポンなどを発信することです。これは内容的にはメールマーケティングと変わりませんが、SNSユーザーが非常に多いために有効な方法です。

もう1つが、拡散性に優れた「口コミネタ」を発信することです。発信した情報を見たユーザーが別のユーザーへ拡散して、いつの間にか非常に広範囲に情報が届いていることを目指す方法です。

SNSマーケティングの最大の効果はこの口コミの拡散でしょう。ただし、その口コミネタが拡散に値するかはユーザーが判断することなので、発信する上ではユーザーの価値観や感性を良く検討して行う必要があります。

動画マーケティング

最近SNSマーケティングを凌駕する勢いで発展しているのが動画マーケティングです。

動画マーケティングはYoutubeなどの動画投稿サイトに動画を投稿したり、LINE LIVEやインスタグラム ストーリーズなどでライブ配信を行い、多くの閲覧を稼ぐことによって認知、誘導する方法です。

動画マーケティングの基本的な方法

動画マーケティングを行う方法は簡単です。スマートフォンなどのカメラで動画を撮影し、それを動画投稿サイトにアップするだけです。方法は簡単ですが、難しいのはコンテンツの中身です。ただ商品紹介するような動画では視聴数は稼げず、売上にもつながりません。たとえば商品の使い方や便利な点を見せる、意外な方法で商品をアピールし拡散性を高める、などユーザーのニーズを考えた企画力が必要です。

SEOで検索上位表示

以上の有料、無料の集客方法のほかにSEO対策を行って自社の集客力を上げる方法も重要です。

SEOとは「検索エンジン最適化」の意味です。ユーザーが何かの商品やサービスを探している時には、ほぼ必ずGoggleまたはYahooで検索し、表示されたサイトの中で該当しそうなものを順番に「上から」見ていきます。そしてニーズに合致した商品やサービスがあれば購入するので、先にユーザーの目に触れるネットショップの方が売上が上がる可能性が高いということです。つまり検索された時に、より上位に表示されることが集客と売上を左右するのです。この検索時に自社サイトを上位表示させることをSEOと言います。

SEOの基本的なポイント

Googleは自社の検索システムをユーザーにとって有意義になるようにすることを真剣に目指しています。Yahooも実は検索エンジンはGoogleのものを使っているので、検索時に上位表示されるためには、Googleにこのサイトはユーザーにとって価値がのある情報が載っていると判断してもらわなければなりません。

コンテンツSEO

コンテンツSEOとはまさに「そのサイトが有益だ」とGoogleが判断するようにサイトの内容や構造を作ることです。

最も効果的な方法は、まさにそのものスバリですが、ユーザーにとっての有益な情報を載せることです。何が有益かは、Googleがほかのサイトと比較して判断することなので、特効薬はありません。ネットショップの運営者はユーザーのニーズを推測して、ニーズに合ったコンテンツを揃えていくということが王道でしょう。

有益という言葉にはオリジナルという意味も含まれます。他のサイトからの丸写しをしたサイトは悪質サイトとして、表示が下位になるどころか、そもそも検索結果に表示されないこともあるので注意しましょう。

Googleは「有益な情報=ある程度のボリュームがある情報」だとも考えているので、サイトの1ページには最低でも3,000文字以上の情報を載せましょう。

さらに有益な情報とは、古い情報ではなく、現代の状況にあった最新の情報という判断基準もあります。サイトの内容は常に更新し、自社のネットショップをフレッシュな状態にしておくことも必要です。

モバイルファーストでサイト設計

従来Googleはパソコン用のサイトの内容でサイトの有益性や見やすさを判断してきました。しかしスマートフォンの増加を踏まえ、パソコンではなくスマートフォンに表示される内容や、見やすさを重視する方向に方針転換しました。したがって、Googleに有益なサイトだと判断してもらうには、スマートフォンでの表示を中心に考える必要があります。これをモバイルファーストと言います。

モバイルファーストを実践する方法は自社のサイトをレスポンシブWebデザインにすることです。レスポンシブWebデザインとは、1つのプログラムでサイトを作成すれば、表示されるデバイスによって最適な表示方法になるというデザイン方法です。

レスポンシブWebデザインでサイトを製作すれば、スマートフォンの表示上もパソコンの表示上も最適化されるばかりではなく、製作するのは1つのプログラムでよいのでコストが削減できる点と、サイト内のリンク設定などが簡単になる点などのメリットもあります。

サイトを常時SSLにする

SSLとは、インターネット通信の暗号化技術のことで、この設定のサイトは個人情報などが極めてハッキングされにくくなります。Googleではサイトの全ページをSSL化することを推奨し、Google Chromeでサイトを検索した場合に、そのサイトがSSLか非SSLかを表示するようにしました。

ユーザーにとってはサイトにアクセスした段階でそのサイトの安全性が一目でわかるため、安全性が低いサイトからはすぐに離脱してしまうでしょう。離脱を防ぐには、すべてのページをSSL対応にする必要があるのです。

まとめ

さまざまな集客方法を紹介しましたが、いかがだったでしょうか。各集客方法の特徴を踏まえ、自社に適した集客方法を選んで、ぜひ実践してみてください。