前回はネットショップを運営していくにあたり、一番頭を悩ませることになるプロモーション(集客)にポイントを絞ってお伝えしました。
最終回となる今回は、「やらなくてよい仕事」とは何か、自分でやらない場合にはどのように実行するかを具体的に考えていきます。

減らしていける仕事とは

ネットショップの運営には非常に多岐にわたって業務があります。売上が小さいうちは、これを全て1人ですることも。
一人だけでは行うことも不可能ではありませんが、いずれは対応しきれないことが出て来ます。その際には、その仕事をシステム化するか、外注するかを考えなければなりません。

「安く」外注できる仕事は?

自分でやらない場合にまず思いつくのは外注です。お金をかければ外注できないことは何1つありませんが、それでは利益が出ません。安く外注できるものを選んでいくことが大切です。

サイト開発

サイト開発はASPが決まっていればあとはデザインだけなので、個人にも依頼できます。また作業的にも複雑ではないので、サイト制作会社に頼めば、規模によりますが1サイト数万円から十数万円で外注することが可能です。

リスティング広告

リスティング広告は誰でもGoogleのIDさえ持っていれば作業できます。しかし作業内容が煩雑なので、専門の業者に委託したほうがよいでしょう。多少の費用はかかりますが、その分自分では「売上の上がる作業」と「人に任せられない作業」に取り組んだ方が事業としては効率が上がります。

アフィリエイトプログラム

アフィリエイトと同様です。これにも専門の広告代理店があります。

発送

商品発送自体も販売量が少ないうちは、自社の人員で空いている時間などに行うことで対応可能ですが、多くなってくると人件費倒れしてしまいます。したがってこれも外注したほうがよいででしょう。その方がミスも減り、発送までのスピードも上がります。

自動化できる仕事とは

今はシステムが発達しているので、自動化できる作業もたくさんあります。

商品管理(仕入れ)

仕入れ自体は自動化できませんが、いつどの商品を仕入れなければならないか、ということを判断する指標はシステムが表示してくれます。逆に言えばこのシステムを搭載したASPを選びましょう。

バナー広告

バナー広告のうち先ほどご紹介したリマーケティング広告は、1度契約してしまえば、多くのサイトに自動で自社のバナーが掲載されますので、これも自動化対象です。

受注、出荷指示

受注から倉庫へ出荷を指示するまでの流れは全て自動化できます。特にASPであれば、外注倉庫でも自社の販売状況が見られますから、いちいち電話やメールをしなくても、その画面を見るだけで倉庫の方が自動的に毎日出荷をしてくれます。ただしこれはそのようなシステムを搭載しているASPを選んだことが前提になります。

レコメンド

自社ECサイトに2回目以降訪問したユーザーは、求めるものがかなり明確になっています。その求めるものをサイト上に分かりやすく掲載するシステムがレコメンド機能です。これがあればユーザーの購入率は上昇しますから、ぜひこのシステムは導入しましょう。

受注確認メール・サンキューメール

受注確認メールやサンキューメールは文面さえ登録しておけば、ユーザーからのアクションがあるるたびにシステムで自動的に配信できます。
また、開封率が高いのも特長なので、せっかくなら他の興味を引きそうな情報も一緒に送りリピーターに育てていきましょう。

自分で行う仕事のうち、最注力すべきものは?

さて、上記で減らしていける仕事を見てきましたが、ここからは自分で行う必要がある業務になります。その中でも優先順位が高い業務がありますが、それはなんでしょう。

SNS

SNSはユーザー双方向で情報を発信しあうことと、それによってうまくいけば非常に拡散力があることが特徴です。このSNSをうまく利用することは、今後のECサイトの運営においては非常に重要になるでしょう。

SNSマーケティングは今1番効果的

プロモーションとして今1番効果的なのがSNSや動画配信を使ったものです。
なぜならSNSマーケティングに対比するマスマーケティングの情報は、企業に都合の良いものしかない、ということが知れ渡ってしまったために信じる人が、少なくとも40代より若い世代では非常に減少しています。その人たちが信じるのはレビューや口コミです。これらはSNSが発達することで爆発的に進化しました。拡散力はあるからこそ、重要であり、効果的なのです。
では、どのSNSで情報発信すれば良いのでしょうか。SNSは全世界中に非常にたくさんあります。その中で日本で取り組むとしたら、以下の4つでしょう。

    Facebook

    ユーザー数は2800万人、主にビジネスマンや30代以上の年齢層が利用しています。世界的に見ればユーザー数は22億3000万人、ビジネス利用のページ数も伸びており、個人・企業ともにまだまだ勢いの止まらない世界を代表するSNSです。

    Twitter

    国内月間アクティブユーザー数は4500万人です。140字までの情報しか送れないので、シンプルで旬の情報を流すのに向いています。また、今回取り上げた4つのSNSの中でも特に拡散力が強いのがTwitterです。

    LINE

    国内月間アクティブユーザー数が7000万人で、今や性別年齢問わず、情報連絡手段の主流でしょう。企業アカウントで顧客とのコミュニケーションに活用しているケースも多くみられます。

    Instagram

    国内月間アクティブユーザー数は2000万人とまだ少ないですが、Instagramの投稿を見て購買に至った経験を持つ女性が回答者の4割を占めるという調査結果もあります。

このほか余裕があればYoutubeで動画情報を発信することもおすすめです。

コンテンツマーケティング

またコストがかからず、かつ売上に大きな影響を与える点ではコンテンツマーケティングにも取り組むことが重要です。その具体的な取り組み方法は以下の通りです。

WordPressをインストールする

WordPressとは簡単にホームページやブログが作成できるCMSです。ネットに不慣れでHTMLやCSSの専門知識がなくても、WordPressで作成されたホームページはGoogleから「良いサイト」と評価されやすいので、上位表示の可能性がより高まるのです。

サジェスト検索サイトでで記事の構成を決める

定期的に記事を書いていくためには、何を書けばよいのか、というテーマ探しが重要です。その際に便利なのが、「サジェスト検索サイト」です。これは一般のインターネットユーザーが、そのキーワードを検索する時、一緒に検索していることが多いキーワードを表示してくれるものです。この一緒に表示されるキーワードは検索したキーワードと一緒に知りたい内容なので、そのことをテーマに記事を増やしていけばよいわけです。

記事を書く

記事は1テーマ3000~5000字が必要です。それより少ないと「役に立つ情報」と認識されませんが、もちろん記事の質も大切です。まず問題提起を行い、結論を書き、そこからその結論になるまでの根拠を筋道立てて書いていきましょう。

まとめ

ネットショップを運営していくにあたりどのような業務があり、どれを重視して、どれをやらないように決めるかがお分かりいただけたでしょうか。以上でご紹介した基準に沿って、本当に必要な業務にだけ集中すれば、次第にネットショップの集客力が上がってくるはずです。ぜひ自分の仕事の優先順位を明確にして、ネットショップの売り上げを上げていきましょう。

ネットショップ開業 まずやるべきは
「やらないことを決める」こと【第1回】