近年、ネット利用者は増加の一途を辿り、物販だけではなくサービスをネットから注文する人も増えています。
ネットで商品を購入する際、ネットショッピングに慣れている人であれば迷うことなく購入することができるでしょう。

ですが、全ての人がネットショッピングに慣れているわけではありません。

始めて利用するサイトから商品を購入してもらうためのポイントは、サイトを訪れた人が商品購入までの導線がわかりやすくスムーズに安心して利用することができるかです。
実際の店舗でもレジが混んでいたり、レジの場所がわかりにくいだけで購入を諦める人もいます。

ここでは、始めて利用するサイトから商品を購入する際に消費者が不安に思うポイントと、その対処方法をまとめています。

ECサイトの運営側とサイト利用者の温度差

多様化するECサイトは店舗によって、デザインやカラーなど様々です。
ここで気をつけないといけない点は、サイト利用者の年齢層や性別などをきちんと理解した上でサイトを構築する必要があることです。

単に運営側の自己満足に過ぎないデザインはサイトの利用客を減らしてしまう原因にもなります。ネットでは顔が見えないため、事前に購入側の気持ちを汲み取りニーズに答えていく必要があります。

必ず、ECサイトを運営する側は利用者との温度差がないように事前に構成や使い勝手などを考えることが大切です。

ネットに慣れていない初心者を引き込む

これだけスマホやタブレットが復旧しても、まだまだネット自体に慣れていない人は多く存在します。
特に50歳以上の方は年齢や職業によっても、ネットに触れる機会が少ない人もいます。また、ネット上のトラブルをニュースで報道されることがあると、どうしても購入を躊躇してしまう方も少なくありません。

このような場合、第一にネットへの不信感を払拭させていくことが重要です。

たとえば、立ち上げたばかりのECサイトであれば、お客様のレビューの数も少なく信頼度も低い状態です。そこで、購入して頂いたお客様にレビューを書いてもらいサイト自体の信頼度をまずは高めていきます。
レビューにはできるだけ、年齢と性別くらいは入れて頂くようにします。
そうすることにより、購入頂いたお客様と同じ世代の人が安心して商品を購入してくれるきっかけに繋がりますし、口コミとしての評価も上がり一石二鳥になります。

徹底したサービスを忘れない

ECサイトを運営するにあたり、売上や予算ばかりが頭に浮かびますが、利益のことを意識しすぎるのはよくありません。「損して徳とれ」という言葉があるように利益を伸ばしていきたいのであれば、まずはサービスを徹底することです。

商品に対しての質問や購入時のお礼などをいかに迅速に対応できるかで、人の気持ちは左右されます。
このようにサービスを徹底することは、ビジネスをする上でとても重要なことで、これを怠ると些細なことでもお客様は離れていってしまいます。逆に考えれば些細なことでお客様を獲得するチャンスにも繋がります。

対面で人と接するのと同じように、ネット上でも礼儀やマナーは非常に重要となります。
特にネットに慣れていない方であれば、そういった配慮や徹底したサービスが安心感にも繋がります。

商品ページを見やすくする

購買意欲を高めてもらうには、商品詳細ページの作りこみが鍵を握ります。

写真をできるだけ様々な角度から撮り、見せることで、実際に商品が手元にあるかのように感じてもらえます。
例えば靴であれば、商品全体、着画、ソール部分、ロゴマークや縫い目など細かいところまで撮影しましょう。
商品画像を登録する場合も登録できる最大枚数まで登録すると良いでしょう。

また、商品のスペックや注文からお届けまでの日数、配送会社の案内なども細かく記載します。

ネットに慣れている方であれば、全て細かくチェックする人は少ないでしょうが、ネット初心者の方はこういった細部まで見る可能性が非常に高いです。

万が一、トラブルが起こった時の対応を記載する

ネット初心者にとって一番恐れるているのが、ネット上のトラブルでしょう。
安心して買い物をして頂くには、万が一のトラブルに備え対応策を分かりやすく事前に案内しておくことで、購入に繋げることができます。

例えば、商品が届かない場合や商品の不具合があった場合の問い合わせ窓口や、返品・交換についての記載などは分かりやすいところに明記しましょう。

他にもクレジット決済の場合はプライバシーや情報漏洩に関する記述も必須となります。

送る商品の検品

物販の場合、不良品はつきものです。
必ず、商品の検品は徹底し商品の検品についてもページを設けることで、きちんとしているECサイトという認識を持ってもらいましょう。

実際にスタッフが商品を検品している様子をサイトに掲載しても良いですし、手作りの商品であれば製作工程などを掲載するだけでも信頼感が高まります。
更にスッタフの自己紹介やキャラなどを添えておくことも効果的です。
どのような人が検品しているかを掲載することで、親近感がわき、温かみを感じハートを掴むきっかけとなります。

購入画面への誘導

せっかく購買意欲が高まっているにもかかわらず、購入ボタンが分かりにくい為に、他のページやサイトへ移動されてしまっては元も子もありません。
購入ボタンは常にわかりやすくかつ、目どまりさせないと意味がありません。

ただでさえ、ネットショッピング初心者は不安がつきものです。買いたい気持ちが高まっている状態で、購入画面まで丁寧にわかりやすく誘導しましょう。

購入後のメッセージ

購入後にお礼のメッセージを送信することもイメージアップに繋がります。
例えば、商品購入後のその後についてどうだったか?などの質問形式を添えてお礼メッセージを送るのも良いでしょう。

そうするとこで、商品をサイトで購入したことを思い出し、レビューを記入して頂くきっかけにもなりますし、お礼メッセージのついでに次回使えるクーポンなどを送信することで、リピーターになるきっかけを作ることができます。

売ったら終わりではなく、いかに次回に繋げられるかが売上に大きく影響します。

まとめ

今回はネットショッピング初心者でも安心して購入してもらうためのポイントをまとめてみました。

ネットショッピング初心者に安心して購入してもらうには、その他にも「よくある質問コーナー」や「ヘルプページ」などを
用意することも大切です。
また、最近はスマホでの購入者も増えているため、スマホページとパソコンページの表示を変えるなどの配慮も必要です。

いかにトラブルを事前に防げるかを考えることで、ネットショッピングの不安ポイントを減らしていきましょう。