前回はネットショップの開業、そして運用する上で発生する業務を確認しました。
今回は、前回整理した内容のうち、プロモーション(新規客獲得)に関して、もう少し詳しくみていきましょう。

知っておくべき6つの集客方法

もう一度おさらいしますが、ネットショップは言ってみれば、普段人通りのない山の中に建てた1軒屋の店と同じです。何のプロモーションも打たなければ市場においては誰も気付きませんし、売上も上がりません。気付いてもらうために、まずプロモーションを行う必要があるのです。
集客方法は大きく分けて、内部施策と外部施策があります。ターゲットや自社商品の特性などを考慮してプロモーションを行うために、それぞれの方法を見ていきましょう。

リスティング広告

リスティング広告とはGoogleやYahooなどで検索するとその時に検索ワードの関連した広告を、検索結果とは別に表示する広告です。
日本ではGoogleよりYahooの方が人気と言われていた時期もありましたが、日本国内の検索サービスの17年2月時点でのシェア調査では、スマホではグーグルのシェアが69.57%、ヤフーが29.4%。パソコンでもグーグルが67.54%、ヤフーは23.2%となっています。しかし、ユーザーや広告主など2社で違いがあるので、片方では効果がでるけれど片方では出ないということもあります。ターゲット設定も考えながらそれぞれ、検討しましょう。

アフィリエイトプログラム

アフィリエイトとはほかの企業や個人が運営しているサイトで自社の商品を宣伝したり紹介してもらって、そのサイトからこちらのECサイトにユーザーを誘導するプロモーションです。誘導元のサイトには、1件の誘導につきいくら、というような費用を支払います。
ただし、これは個々のサイトとやり取りする必要はなく、アフィリエイトサービスプロバイダー(こちらもASPです)といわれる仲介業者がありますから、そこに自社を登録すればOKです。大手のA8やバリューコマース、アクセストレードなどがまずはよいでしょう。

バナー広告

バナー広告とは、これも他社・他人のサイトに貼り付ける看板のような広告です。費用の発生方法は掲載だけで支払う場合と、そのバナーがクリックされた件数に応じて支払う場合があります。かつてはこのバナー広告がWebでの広告の主流でしたが、今は単純なバナー広告は大企業以外は減っています。
代わりにメジャーなバナー広告は、リマーケティング、あるはリターゲティングと言って、自社サイトあるいは他社サイトである商品を検索したり閲覧して、購入しないままそのサイトから離れていった場合(離脱と言います)まったく違う別のサイトに行った時に、その検索した商品を表示する、という「追跡型」のバナー広告です。
こちらの方が単純なバナー広告よりははるかに効果が高いので、どうせ行うのであればリマーケティング広告にしましょう。

メールマガジン

メールマガジン(メルマガ)はご存知のように購入ユーザーや会員登録したユーザーに送るメール広告です。メルマガは、それ自体が配信するたびにすぐに成果を生み出すものではありません。しかし定期的に配信し続けることで、常にお客様との接点を持続し、ファンに育てていくことができるのです。
さらに、他のプロモーション施策に比べコストパフォーマンスが良いのが特徴なので、やらないという選択肢はないでしょう。

SNS活用

今、若年層を中心にもっとも注目度が高いのは、LINE、Twitter、FacebookなどのSNS(ソーシャルネットワークサービス)を利用したプロモーションです。これに加え、YouTubeやメルカリチャンネルなどの動画配信なども注目を集めています。
自社のターゲットと扱う商品にあったものを選びましょう。

コンテンツマーケティング

基本的にインターネットユーザーは何かの商品を新たに探す時には、GoogleかYahooで自分の知りたいキーワードを入力して関連サイト探します。そして表示されたサイトの上位から順番に閲覧して行って、希望に合ったものがあればそのサイトで購入します。
したがって、検索結果の表示時にできるだけ上位に来た方が有利なのです。そのために自社のECサイトをGoogleの検索結果で上位表示されるようにしていく必要があります。Yahooもありますが、Yahooの検索エンジンはGoogleのものを使用していますから、Google対策だけで十分です。これをSEOと言います。

SEOの方法はかつては、細かいテクニックがありましたが、Googleのシステムがどんどん進化して、小手先のテクニックでは上位に表示されなくなりました。上位表示されるのは、今は「ユーザーにとって役に立つサイト」です。
ではどのようなサイトがGoogleに「役に立つ」と判断してもらえるポイントは以下の点です

Google が掲げる 10 の事実

  • 1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
  • 2. 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
  • 3. 遅いより速いほうがいい。
  • 4. ウェブ上の民主主義は機能します。
  • 5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
  • 6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
  • 7. 世の中にはまだまだ情報があふれている。
  • 8. 情報のニーズはすべての国境を越える。
  • 9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。
  • 10.「すばらしい」では足りない。

ですからこのうちの上の3つを満たすためには、常に正しい情報を、それも定期的に掲載していく必要があります。逆に言えば、コンテンツマーケティング自体は費用はかかりませんから、SEOを意識してしっかり行っていれば。自社のネットショップが常に上位に無料で表示されるため、プロモーションの費用をかけないで、大きな売上に繋げることができるのです。

まとめ

今回はネットショップを運営していくにあたり、一番頭を悩ませることになるプロモーション(集客)にポイントを絞ってお伝えしました。
最終回は「やらなくてよい仕事」とは何か、自分でやらない場合にはどのように実行するかを考えていきます。